アーチェリーは弓で矢を放ち、的に当たった得点を競うスポーツ。競技者は離れた場所にある的を狙うため、体力や技術が必要になります。
さらに、緊張感の中でも冷静さを保つメンタルの強さも求められるのです。しかし、アーチェリーについて知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなアーチェリーの魅力や特徴について、ご紹介します。
アーチェリーの魅力
アーチェリーは、1900年のパリ大会にオリンピック競技に採用されましたが、その後オリンピック競技から外れていた期間がありました。
1972年のミュンヘン大会からは再度採用され、競技者同士が競い合っています。
ここでは、アーチェリーの3つの魅力をご紹介します。
魅力①一射ごとに見応えがある
アーチェリーの魅力の1つ目は一射ごとに見応えがあり、最後まで目が離せないところです。競技者は制限時間内に的の真ん中を狙い、高得点を目指します。
アーチェリーの試合では放てる本数が決まっているため、一射ごとの重要度が高いです。そのため、競技者は一射ごとに緊張感持ちながら矢を放つことになります。
競技者はどのような状況でも平常心を保ち、矢を放たなければいけないため、試合が接戦の場合でも、プレッシャーの中で最高のパフォーマンスが求められます。
競技者と観覧者は緊張感を持ちながら、競技を楽しめるでしょう。アーチェリーは、一射ごとの緊張感と的の高得点に当たった時の喜びを味わえるところが醍醐味です。
魅力②老若男女問わず行えるスポーツ
アーチェリーの魅力の2つ目は、老若男女問わず行えるところです。自分の体格や体力に合わせた道具を使えます。スポーツによっては使用する道具が統一され、不利になる人もいます。
しかし、アーチェリーの場合は自分の体に合ったものを選べるため、取り組みやすいのです。また、矢が的に当たった場所で得点が決まり、点数が分かりやすくなっています。
アーチェリーは幅広い層の人が行え、「生涯スポーツ」として楽しめるスポーツの1つでしょう。今後、アーチェリーに挑戦する人は、技術を磨きながら自分の体に合った道具を見つけて下さい。
その一方、アーチェリーは競技としてオリンピック大会や国体などが開催されています。競技者は、体力や技術を磨きながら上位を目指すことが可能です。将来、オリンピックの日本代表を目指すことも夢ではありません。
競技者は日々練習を重ねながら様々な試合で良い結果を残し、日本代表に選出されるように目標を高く持ちましょう。
魅力③競技者に合わせられる道具
アーチェリーの魅力の3つ目は、道具が競技者の体格や体力に合わせられるところです。
以下がアーチェリーで使用する6つの道具です。
弓・・・リカーブボウ(一般的な弓)とコンパウンドボウ(弓の上下に偏心滑車がある)
矢・・・カーボン製やアルミニウム合金製などで作られる
弦・・・一般的には超高分子量ポリエチレン繊維で作られる
・グラブ・タブ・・・指を弦の擦れから保護する
・クイーパー・・・矢や小物を入れる
・アームガード・・・手を保護する
弓はさまざまな部分(リム・ハンドル・サイトなど)に分かれ、競技者の好みに合った調整が可能です。道具を細かく調整できる点は、アーチェリーならではの良さと言えるでしょう。
今後、アーチェリーを始める人は道具を覚えながら、オリジナルのものを完成させましょう。
競技場が異なる3つのアーチェリー
アーチェリーの魅力の3つ目は、3種類のアーチェリーがあることです。以下が3種類のアーチェリーで、それぞれに特徴や違いがあります。
・アウトドア・ターゲットアーチェリー
・フィールドアーチェリー
・インドアアーチェリー
アウトドア・ターゲットアーチェリーは、屋外の競技場やグラウンドで行われ、的は、30mから90mの間に配置されます。
オリンピックでは、アウトドア・ターゲットアーチェリーが採用されています。競技者が配置された的に向け正確に矢を射抜けるのか、一射ごとに注目が集まります。
フィールドアーチェリーは、野外の森や山などで行われる競技です。的の位置や距離は、アウトドア・ターゲットアーチェリーのように決まっていません。競技者は、さまざまな距離や場所にある的を狙います。
フィールドアーチェリーはアウトドア・ターゲットアーチェリーと異なり、上下にある的を射抜く技術が必要です。観覧者は競技者が上下にある的をどのように射抜くのか、目が離せません。
インドアアーチェリーは、屋内の競技場で行われる競技です。的は3つの紙が重ねられ、18mの距離に配置しています。この競技は室内で行うため、安定した環境で矢を放てます。
競技者は安定した技術力がなければ、同じ場所に矢を連続で射抜けません。観覧者は同じ場所に矢が当たるのか、一射ごとに見応えがありますよ。
まとめ
アーチェリーは、オリンピック種目に採用されている人気のスポーツです。競技の勝敗は体力や技術だけではなく、メンタル面も大きく影響します。
観覧者は競技者の技術面やメンタル面など複数の要素から競技を楽しめます。
一方、アーチェリーはスポーツとして老若男女問わずに行えます。生涯スポーツを探している人は、アーチェリーも検討しても良いでしょう。
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